岩屋山古墳
奈良県飛鳥駅から一番近い古墳といえば明日香村にある岩屋山古墳になります。
牽牛子塚古墳に行く途中で寄ってみました。下部の一辺が54m前後の方墳と考えられているが、2段で築かれていることから、上段の墳丘は牽牛子塚古墳同様に八角墳ではないかといわれています。
ということは、牽牛子塚古墳同様に八角形の天皇陵ということも考えられ、斉明天皇や吉備姫王等が候補として挙げられています。しかし、牽牛子塚古墳が斉明天皇陵という説もあり、どちらが正解でしょうか?
岩屋山古墳の説明書きがありました。ここの特徴は、横穴式石室で、花崗岩の精巧な切石を用いて構築されていることです。石室の規模は全長約16.7m、玄室は長さ約4.9m、幅約2.7m、高さ約3mあり、天井石は1枚岩で造られています。羨道の長さ約12m、幅約1.9mで、2段積みとなっています。
下の写真は玄室の奥壁です。
下の写真は、玄室の側面の壁ですが、見事な切石仕上げです。終末期古墳なので完成度が違います。玄室の天井石は1枚石です。床面は敷き詰められた礫敷で排水を行い、羨道の暗渠排水溝につながっています。
明日香村は面白いです。
弊社もさまざまな古墳の復元工事に携わっておりますが、興味がつきません。
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